何か掴めないかと思って、ずっと動いてた

— 農家になる前、迷走してた1年の話 —

看護師を辞めたあとも、朝7時になると普通に目が覚めてた。

今までなら朝ご飯食べて、8時には家を出ていた時間。

でもその日は、特に出かける用事もない。

とりあえずコーヒーを入れて、ぼーっと。

自由になった感じはあったけど、
正直、何をしていいか分からなかった。

農業やるって気持ちはあった。

でも何から始めればいいかは全然分からなかった。

作物も決まらないし、畑もないし、知識もない。

とりあえず市役所に相談に行った。

新規就農の制度とか助成金の話を聞いたけど、
どれもあんまりピンとこなかった。

そもそもその頃、副業もしてたから、
新規就農の助成金の対象にもならなず
何度聞いても平行線。

話を聞けば聞くほど、
自分がどこにも当てはまってない感じがして、
結局、何も決まらないまま帰ってきた。

それからの1年は、今思えば完全に迷走してた。

動画編集とか、ドローンとか、
ホームページ制作とか、竹林整備とか。

思いついたことは一通りやってみた。

どれも少しかじって、
どれも続かなかった。

正直、どれもしっくりこなかった。

「これで生活できないっしょ」って
ずっとどこかで思ってた。

そんな中で、たまたま入ったのが
さつまいも農家さんの芋掘りの手伝いだった。

10月で、普通に暑かった。

4人で機械に乗って、ずっと作業。

次から次へと芋が上がってくるから、
茎をちぎって、かごに入れていく。
汗だくで、とにかくキツかった。

そしてある日、その農家さんから

「ビニールハウスいらない人いるけどどお?
自分で解体するなら持ってっていいらしい。」

その時、正直そこまでピンとは来ていなかったが

倉庫にしてもいいし、
何か栽培してもよし。
何かと使えるか、くらい。

でもかなりの量のハウスがあり、
どれだけ必要かも分からないから、
とりあえず適当に解体した。

やり方も分からない。
正解も分からない。

でもとにかく良いと思った方法で解体した。

今思えば、よく分からないまま
よけ始まったなと思う。

1年間は、何か掴めないかと思って、
とにかく動いてただけ。

答えが見えてたわけでもない。

でも結果的に、
そこから全部が始まってた。


この章はおわりです。

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